本店の鈴木です!
また昔の話になってしまいますが、ニューヨークに行った時に
色々美容室を見て周りましたが、何軒か気になる美容室がありました!
サッスーンもそのうちの一つですが、グループで見学させて欲しいと伝えたら
「いいですよ、しかしチョット待って下さい」とのこと!
大分待たされて、見学しようとした時に「10分間だけですよ!」と言われた!
そしてさらに壁に張ってあった、ニュースタイルのパネルを全部外してありました!
何故?
マネージャーによると「日本人は凄く物まねが上手い!スタイルを見せてしまったら、真似をされるからだ」
そして、日本人は想像することが下手だ!と!
確かにそれはある、
なぜなら素材に問題があると言える!
太くて硬い日本人の毛髪は素材から言えばやりにくい!
欧米人の毛髪は柔らかくやりやすい!
下手なカットでも自分でカットしてもカッコよく(素敵)に見えてしまう!
なにより凹凸(おうとつ)のある顔だから、何でも似合ってしまう。
見学するのに人数が多いと懸念されるので、二三人で行く事にした!
次に行った美容室は素晴らしかった!
店に入った瞬間凄く静かだった!
そこは時間制限がなかったのでゆっくり見学出来た!
喋りがなくシーンとしているのだ!
そしてお客が来るとフロントで何かが入ったバッグを渡される!
それを持ってお客はロッカー室に入って行く!
出て来ると「ガウン」に着替えている。
そしてシャンプーする!
カットするときにはクロスもかけない!
ガウンのままカットするのです!
勿論、本なども見せない!
本を見せてくれるのはパーマ、カラーの待ち時間だけ!
それだけカットに集中するのだ!
ワンレングスをカットしているスタイリストがいた!
背中のガウンを下にずらし、少し前かがみにさせ、背中にピッタリと毛を付けてカットしている。
なるほどこれなら正確に綺麗にカット出来ると思った!
そのスタイリストは人気があるみたいで凄く予約が殺到している!他の
スタッフは人気のスタイリストが忙しいのに手伝おうともしない!
それだけ厳しいのだ!
人気のスタイリストのお客を一生懸命シャンプーするスタッフがいる!
彼は人気のスタイリストに雇われた、シャンプーボーイだった!
なるほど流石ニューヨーク!
時間があったので色々マネージャーに聞いてみた!
何故ガウンに着替えるのか?
「襟足に着ている物があるとその分だけ浮く、後で下から毛が出てきてしまうからだ!
我々はミリ単位の仕事をしている」
日本では冬などパーカーを着てきて脱ごうともしないでそのままカットしますがどう思いますか?
「愚かな事だ、なぜなら正確なカットができない!お客もせめてTシャツぐらいでカットしてもらう
と思わないとダメだね!」「スタイリストもお客も一体になって、良いカットをするようにお互い努力
しないと良いカットは出来ません」
印象的な言葉でした!
欧米の美容師はとても地位が高い!
だからそれが出来るのかも知れない!
日本はまだまだだな!