毛量調節について。
本店の鈴木です。
現在のカットにおいて、毛量調節は削ぎバサミが多く使われているが、
削ぎバサミだと、どれぐらい削いだらいいのか、スタイリストの好みに
なって来ます。
ペラペラが好きなスタイリストは毛量の薄い人でもペラペラにするし、
ここを削いだら膨らむのにと思うような場所でも構わず削ぐスタイリストもいます。
善し悪しだと思う。
色々調べてみると
現在ブラントカットが復活しつつあります。
そこで今回は削ぎバサミを使わずに毛量調節が出来るブラントカットの話をします。
そのカットを初めて見た時には衝撃的でした。
ブラントでロングレイヤーをカットしていると何処か重たくなってきます。
また絶壁の形をしたスキャルプにはそのまま絶壁がでてしまう。
そう言う時にこのカット法を使うと絶壁が見事にカバー出来、毛量調節も出来ます。
もう40年以上前のカット技法ですが、故 ケネス・ヒスミ氏に教わりました。
「スクイーズカット」と言います。
モヒカンガイドの一番短い所から長いガイドまで指を滑らせて孤を描くようにカットしていく技法です。
「なーんだスライドカットと同じじゃん」と思ったら大間違い。
スライドカットはレザーカットと同じです。
スクイーズカットはブラントカットです。
それに毛量調節だけではありません。
絶壁のカバーも出来るし、ヘムラインの目尻からサイドの長いラインまで
滑らせてレイヤーを入れながらカットしていく事もできます。
しかもブラントカットでです。
応用が沢山出来ます。
元々ブラントカットは1+1=2のように幾何学的なカットです。
こことここを繋げてカットすればこうなる。
ここにスクイーズを入れればこうなると答えが出てきます。
色々な技法を知らなければこうはなりません。
今の美容師さんは削ぎバサミがないと安心してカット出来ないのではないですか?
僕は別に削ぎバサミがなくても全然大丈夫です。
このようにカット技法は色々あります。
知っていて損はないですよ。
カタカナばかりで、よく分からなかったと思いますので分かりやすく、説明します。
何年か前に中島美嘉がトップ、クラウンが短くて周りはロングレイヤーのスタイルをやっていました。
しかし、バックは見事にレイヤーが入り繋がっていたのです。
大体はそのイメージですね!
スタイルとしては、大胆、かつ繊細なカットだと思います。
ストレートなヘアに良く似合います。
興味のある方はやって見ませんか?
今日はこの辺で終わりたいと思います。